大学教員への道
新しい研究業績を作り、非常勤講師を現在進行形にする!
企業の人が大学教員になるというのは、とても大変です。 なぜ大変かと言うと、企業の人にとっては、その勘所が分からないからです。 私は親しい大学教授に、その分からない勘所を親切丁寧に教えて貰いながら、 なんとかその道を最後まで進むことができました。それ無くしては無理だったと思います。 だから、やると決めたら、まず親しい大学の先生に相談することです。 年齢を重ねてしまってから、大学教員に本気でなろうと思っている人のために、 私の経験を書いてみます。何かの参考になればと思い。
理工系の大学教員を目指すのであれば、当然、学位は持っているはずです。 だから、それなりの研究業績もあるものです。 しかし、企業では、学位取得後の研究業績が極めて少なくなるものです。 だから、1、2年かけて新しい研究業績を作る必要があります。 そして、学位を取った頃には、指導教官経由で非常勤講師の話が舞い込み、 一度はそれを経験したことがあるという人は多いと思います。 でも、その非常勤講師の仕事が一段落した後は、 もうやらなくなってしまっているのではないでしょうか。 だから、あらためて非常勤講師の仕事を見つけ、もう一度やってみる。 応募する時は、現在進行形にしておくということです。
求められている人材はよく分からないのでとにかくどんどん応募する!
JRECINなどに掲載されている教員公募からでは、 求められている人材は読み取り難いです。 まず、専門分野ですが、これも分かるようで分からない。 広く捉えて応募し、採用側に委ねた方が賢明な気がします。 求められている年齢層も読み取り難い。 その学科の先生の年齢構成とかを調べるけど、なかなか内情までは分かりません。 知識のない私は、最初、教授より准教授、准教授より講師の方が敷居が低いと思っていました。 しかし、必ずしもそういう訳ではないようです。 一般的に、教授、准教授、講師の順に想定されている年齢は下がって行くようです。 年齢を重ねてから大学教員を目指そうという人にとっては、 教授より講師の方が敷居が高かったりすることもあるようです。 一次審査は、基本、業績だと言われていますが、 期待される年齢層とあっていることも重要な要素だと思います。 二次審査は模擬授業と面接です。 だいたい、3人くらいでの勝負と言われています。強者揃いです。 応募している時点では分からないのですが、 選ばれてみると、そこは、自分にあっているところだと気付きます。
やっぱり迷惑をかけてはいけない!
企業の人にはよくあることだと思いますが、大学に移るタイミングを逸してしまう。 学位を取った時、「いつかは大学の先生になりたい!」と思っていたのだが…。 この仕事が終わったら、大学に移ろうと思っていても、 この仕事が終わったら、次のチャレンジングな仕事が舞い込んでくる。 そうすると期待されて任された仕事なので、ほっぽりだす訳にはいかない。 そうすると、少なくとも、軌道に乗るところまではやる。 そんなことを繰り返すうちに、ずるずると年月が経っていきます。 でも、だからと言って、周囲に迷惑をかけるようなことはすべきではないと思います。 神様は見ているものです。タイミングを待ちましょう。 そして、時が来たときに、準備がしっかりできているようにすることです。 機会はそう多くはない。神様が与えてくれたチャンスを逃さないようにするということなのだと思います。